Emacs のパッケージ管理機能の使い方
Emacs ではバージョン 24.1 からパッケージ管理機能がついて、拡張用の Emacs Lisp を簡単にインストールすることができるようになりました。
今回はこのパッケージ管理機能の使い方について説明します。

プロキシー環境での設定
プロキシー経由でないと外部にアクセスできない場合には、 先に環境変数 http_proxy でプロキシーの設定をする必要があります。 変数には以下の形式でプロキシーサーバーのアドレスとポート番号を指定します。プロキシーサーバー:ポート番号
(例) foo.bar.co.jp:8080
Windows の場合はバージョンによって少し違いますが、だいたい次の手順で環境変数を設定できます。
- [(マイ)コンピューター] を右クリックして [プロパティ]
- [詳細設定]
- [環境変数]
- [詳細設定]

パッケージの一覧の表示
メニューまたはコマンドにより、パッケージ管理用のモードにします。- メインメニュー [オプション(Options)] → [Manage Emacs Packages]
- M-x list-packages
リストは次の順で並んでいます。
- available : 利用可能 (未インストール)
- installed : インストール済
- built-in : デフォルトでインストール済
q で終了し、 h で簡単なキーの説明が出ます。
インストール
Package のリスト項目のクリック または [Enter] でパッケージの内容が表示されます。
さらに [インストール] のボタンをクリック または [Enter]キーを押すと、 ネットからパッケージをダウンロードしてインストールしてくれます。
インストールされたパッケージは ~/.emacs.d/elpa のディレクトリーに置かれます。 この際、 el ファイルのバイトコンパイルもやってくれています。
一括インストール、アンインストール
パッケージリストのモードではマークを付けて処理を行うこともできます。基本的なマークの操作は以下のキーで行います。
キー | 操作 |
---|---|
i | インストール(I) マークをつける |
d | 削除(D) マークをつける |
u | つけたマークをはずす |
x | マークを実行する |
インストールする場合、毎回確認の問い合わせがあります。 マークを付けて(i)から実行(x)すると、 一回で済みます。
また、パッケージのアンインストール(削除)はマーク操作で行う必要があります。
アップデート
実は最初にパッケージのリストを表示する時、 インストールされたパッケージに対して更新をチェックしています。 そこで、新しいバージョンがある場合には "'U' キーを押しなさい" といったメッセージがミニバッファー出ます。実際 U キーを押すどうなるかというと、新しいバージョンの項目が現れて I マークが付き、インストール済みの方には D マークが付きます。
ここで x を押せば、古いパッケージの削除、 新しいパッケージのインストールが行われ、アップデートされることになります。
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コメント
おもに ediff を使いたくて使っていますがひとこと
> 確かに立ち上がりなどは速いとは言えません。しかし、おそらくこれは使い方や比較の対象を間違っているのでしょう。
> Emacs は一回起動したら、そのまま立ち上げっぱなしにして、何度も起動するものではありません。 また Windows
> に比べたら、起動は全然速いです。
そんなこという人がいるからいつまでたってもどんなに速いCPUになっても遅いままなんです。
エディタの起動とWindowsの起動を比べるのは「比較の対象を間違っているのでしょう。」