Redmine 1.4 の Windows でのインストール

Redmine 1.4.0 から少し Redmine のインストール方法が変わりました。
以前、 Redmine 1.4.0 の開発版でのインストール方法ちょっと書いたのですが、 正式にリリースされたので、インストール方法をまとめなおしてみました。

元にしているのは、 redmine.org のインストールページです。

対象環境

対象環境は以下のものです。
環境 使用
OS Windows
Web サーバー WEBrick
データベース SQLite
基本的にプラグイン開発に使ったり、 ちょっと試したりといったりといった用途で使うための環境です。

本格的に運用する場合は、 Linux, Apache+Mongrel, MySQL などでやった方がいいと思います。

必要プログラムのインストール

Ruby, RubyGems

Ruby は 1.8 版では 1.8.7、 1.9 版では 1.9.2 以上が必要です。

また、パッケージ管理の RubyGems も使います。 1.9 以降では RubyGems も標準になってますが、 いろいろ一緒にインストールしてくれるオールインパッケージのものがいいと思います。 どちらもダウンロードしたインストーラーを実行するだけで、インストールできます。

インストール後、 RubyGems 自身を使って、 RubyGems を最新版にしておきます。
$ gem update --system

SQLite 3

Redmine(Rails)から SQLite 3 利用する場合には sqlite3.dll をインストールする必要があります。 といっても、ファイルをダウンロードして、パスの通ったところに置くだけです。

まず、ダウンロードページが dll のパッケージをダウンロードします。

圧縮ファイル内の sqlite3.dll を ruby.exe のあるフォルダーか環境変数 PATH で指定されているフォルダーに置きます。

Redmine のインストール

本体のダウンロード

RubyFoge から Redmine(redmine-1.4.0.zip) をダウンロードします。 圧縮ファイルをインストールしたいところに展開します。
以降のコマンドは展開先のトップフォルダーで実行します。

必要パッケージのインストール

以前は gem で必要なパッケージを一つ一つインストールする必要がありましたが、 Redmine 1.4.0 からは bundler を使って、 一気に入れられるようになりました。

まず、 bundler 自身をインストールします。
$ gem install bundler

bundler を実行し、必要な gem パッケージをインストールします。
この時、 開発やテスト用のパッケージを除いてインストールするのですが、 rmagick のパッケージも Windows ではインストールが大変なので、 インストールの対象から除いておきます。
$ bundle install --without development test rmagick

ちなみに頑張って rmagick をインストールするとガントチャートを png ファイルにエクスポートできるようになります。

rmagick を外してインストールすると、 bundle 完了後も、次節の rake コマンドを実行する時、 rmagick のインストールエラーが出る場合があります。
その場合は、 一度 OS を再起動してください。

データベースの作成

Rails では通常の運用時に使う production と開発用の development の 2 つの動作モードがあります。
development だとキャッシュしなくなるため、変更がすぐ反映されますが、動作が遅くなります。

データベースも動作モードに合わせて用意する必要があります。

データベースの設定

データベースの設定は config/database.yml のファイルで行います。
config/database.yml.example というサンプルファイルがあるので、これを参考にファイルを作成します。

SQLite を使う場合は記述は結構簡単です。 production, development 版はそれぞれ以下のようになります。
production:
  adapter: sqlite3
  database: db/redmine.db
development:
  adapter: sqlite3
  database: db/redmine.db
database で指定した名前 db/redmine.db でデータベース用のファイルを作成します。
もし、 動作モードを切り替えて、平行して使いたい場合は、 それぞれ別の名前を指定するようにしてください。

データベースの作成

development 場合、以下のコマンドを順番に実行していきます。
$ rake generate_session_store
$ rake db:migrate
$ rake redmine:load_default_data
最後のコマンドでは言語が聞かれるので、 ja を指定します。


動作モードは環境変数 RAILS_ENV で指定します。 上記のコマンドは指定していませんが、指定されていない場合は development になります。
production の場合は以下のようにになります。
$ RAILS_ENV=production rake generate_session_store
$ RAILS_ENV=production rake db:migrate
$ RAILS_ENV=production rake redmine:load_default_data
コンソールなどの都合で上記のような変数の指定ができない場合、 最初に指定してからコマンドを実行します。
> set RAILS_ENV=production
> rake generate_session_store
> rake db:migrate
> rake redmine:load_default_data

以上でインストールは完了です。

Web サーバーの起動とログイン

使用する場合には Web サーバー(WEBrick) を起動します。
このときの起動モードはオプションで指定します。こちらもデフォルトは development です。
$ ruby script/server
$ ruby script/server -e production 
この WEB サーバーのアドレスは http://127.0.0.1:3000/ です。
Windows の場合、 http://localhost:3000/ だとアクセスできないことがあります。

最初は次のユーザでログインして下さい。
  • ログイン: admin
  • パスワード: admin
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まとめteみた.【Redmine 1.4 の Windows でのインストール】

Redmine1.4.0から少しRedmineのインストール方法が変わりました。以前、Redmine1.4.0の開発版でのインストール方法ちょっと書いたのですが、正式にリリースされたので、インストール方法をま

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