Redmine入門 - プラグインによる連携システムの追加

Redmine では前回のバージョン管理システムだけではなく、 プラグインなどを使って、他のシステムやツールとの連携も行うことが出来ます。

Jenkins (CI サーバー)

XP プログラミング には CI(継続的インテグレーション) というプラクティスがあります。 これはビルドやテストをこまめに行うことを意味しています。 これを自動で行うシステムとしては Jenkins が有名です。

Hudson プラグイン を使うと Redmine と Jenkins を連携することが出来ます。
プラグインの名前は Hudson となっていますが、 Jenkins の昔の名前が Hudson だったためで、 Jenkins に対しても同じように使うことが出来ます。

Doxygen (ドキュメント生成ツール)


Doxygen のドキュメントを Redmine で表示するプラグインはいくつかあるのですが、 Doxygen でのドキュメントの生成はバージョン管理システム登録時に自動生成させると便利です。
前節の Jenkins には Doxygen のプラグイン があるので、こちらを使って Doxygen を生成し、 そのドキュメントへのリンクを書いておいておくのが一番いいのではないかと思います。

TestLink (テスト管理システム)


テスト管理システム と呼ばれているテストケースやテスト結果を管理するツールがあります。 このツールとしては TestLink がよく使われています。

この TestLink には Redmine などのバグ管理システム(BTS)への連携(リンク)があります。 しかし、Redmine から TestLink への連携機能はありません。
TestLink Link プラグイン を使うと TestLink へのリンクができるようになります。

TestLink Link プラグインは私が作ったプラグインなのですが、 TestLink との連携では後発の TestLink プラグイン がより多くの機能を持っています。 がっつり連携させたい場合にはこちらを使った方がいいでしょう。
一応、TestLink Link プラグインにはお手軽という利点はあるかなと思います。

Enterprise Architect (CASE ツール)

UML のモデリングを行う CASE ツールで、 デフェクトスタンダードになりつつある Enterprise Architect (EA)というプログラムがあります。

これと連携する Enterprise Architect プラグイン があります。 ただし、こちらはサイトが英語ではなく、ダウンロードのリンクも良く分かりませんでした。
EA の開発元であるスパークスシステムズからも連携用のアドインがでているらしいです。 私もまだ使ったことはありませんが、 EA と連携したい場合はこちらを使った方がよいと思います。

Notes (グループウェア), 共有 PC

Notes やネットワークコンピューター上の共有 PC にドキュメントがおいてある場合、 そこに Redmine からリンクを張りたいといったことはよくあるのではないかと思います。
それらのドキュメントへのリンクを張ることも可能です。

Notes の場合には、 Notes の文書の URL を取得して、 Wiki の表示名を使ったリンクの記述法を利用します。
"表示名":Notes://xxx/yyyy
Notes のアドレスの取得方法は以下のページなどを参考にして下さい。

共有 PC の場合にも、 ネットワークコンピューターの UNC パスを file:// で始まる File URI に直して、 同様の記述法でリンクを作成することが出来ます。
この file URL に書き直す作業は若干面倒なのですが、 Wiki UNC プラグイン を使うと簡単にできるようになります。 以下のような Wiki マクロで UNC パス書くと File URI に直してリンクを張ってくれます。
{{unc(\\comp_name\share_name\xxx\yyy)}}
→ "\\comp_name\share_name\xxx\yyy":file://///comp_name/share_name/xxx/yyy と同じ意味

ただし、ブラウザから UNC パスのリンクを開くのは、 セキュリティ上の理由から IE 以外の多くのブラウザでは禁止されいます。 そのため、ブラウザごとに対応する必要があります。 その Firefox の設定方法などを以前書いたので、詳細はそちらを見てください。

RSS リーダー

Redmine のページ下部にある [Atom] のリンクを Atom/RSS リーダーに登録することによって リーダーからチケットの一覧などを確認できるようになります。
ただし、 RSS リーダーが Atom 形式に対応している必要があります。

次のページは Atom が用意されています。
  • プロジェクト一覧
  • 活動
  • チケット(一覧と個別)
  • ニュース

私はお気に入りの RSS リーダーが Atom にまだ対応していないので、使っていませんが、 リンクを登録しておけば、メールの通知を使わなくても、好きな RSS リーダーで Redmine のチェックが行えます。


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仕事は主に C++ ですが、軽い言語マニアなので、色々使っています。

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